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千葉県眼科の加藤眼科です。日帰り白内障手術・緑内障治療・その他の眼科疾患に、経験豊かな専門医が対応します

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眼底出血

眼底出血とは、網膜や硝子体の出血という意味で、単独の病名ではありません。原因は何であれ、眼底検査で出血が見つかれば「眼底出血」と呼ばれます。
眼底出血の原因としてよくあるのは
 ◆高血圧・糖尿病・腎臓病などの全身病による網膜(硝子体)出血
 ◆網膜血管の動脈硬化を基盤に生じる網膜(硝子体)出血
 ◆外傷による網膜(硝子体)出血
 ◆後部硝子体剥離による網膜裂孔形成の際に生じる網膜(硝子体)出血

一般的に全身の病気(高血圧、動脈硬化、糖尿病など)に伴うことが多いので、これらの病気をお持ちの方はご注意下さい。ある程度の視力障害を伴う眼底出血の場合、出血が消退するのに数カ月以上かかることはよくありますし、視力が完全には戻らないこともあります。定期的な検査はもちろんですが、全身病も怠りなく治療し、コントロールしておく必要があります。

網膜静脈分枝閉塞症

網膜静脈分枝閉塞症とは
網膜血管の動脈硬化が進行すると、動脈と静脈の交叉部において、静脈が動脈によって圧迫されて塞き止められるため、交叉部より末梢側に破綻性出血が生じます。要するに塞き止められたために、血液があふれ出てしまったものと考えて下さい。出血が眼底の中心にかかっていなければ視力も下がりませんし、自覚されない場合も多いようですが、運悪く眼底の中心部に出血が及ぶと視力が下がります。このような場合には出血のみならず、出血に伴う網膜の浮腫(むくみ)が最大の問題であり、むくんだ状態が長期間持続すると視力の回復は難しくなります。

網膜静脈分枝閉塞症の治療

通常は蛍光眼底造影検査によって網膜の血流の状態を詳細に調べた上で治療を検討します。
以前はレーザー治療がよく行われていましたが、最近は血管内皮増殖因子に対する抗体(抗VEGF抗体)の眼内注射が行われることが多くなっています。また、症例によっては硝子体手術の対象となる場合もあるようです。抗VEGF抗体や硝子体手術による治療は当院では行っておりませんので、近隣の施設をご紹介しています。

【網膜静脈分枝閉塞症の症例】


網膜中心静脈閉塞症

網膜中心静脈閉塞症とは
網膜静脈分枝閉塞症と同様に網膜血管の破綻性出血ですが、網膜中心静脈本幹が視神経乳頭の奥の方で塞き止められて出血を生じますので、網膜全体にわたる出血を生じます。網膜中心静脈閉塞症は、しばしば血管新生緑内障を併発しますので、経過中には眼圧に十分注意する必要があります。

網膜中心静脈閉塞症の治療

網膜静脈分枝閉塞症と同様に抗VEGF抗体の眼内注射が最近は行われるようになっています。続発性の緑内障となって眼圧が上昇したら、レーザーによって網膜全周を凝固します。
出血の程度が軽ければ視力が戻ることも多いのですが、ある程度以上の状態に進むと視力の回復が難しい疾患です。

【網膜中心静脈閉塞症の症例】
発症後まもなくの眼底写真。視力は(0.09) 眼圧が40mmHgまで上昇したため
汎網膜光凝固を緊急施行。視力は(0.06)
レーザーから1年10カ月後の眼底写真。
黄斑部に線維性混濁が出現している。
視力は指数弁にとどまる。

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