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千葉県眼科の加藤眼科です。日帰り白内障手術・緑内障治療・その他の眼科疾患に、経験豊かな専門医が対応します

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緑内障とは

緑内障とは、眼の神経(視神経)の線維が、高眼圧や血流不足のために抜け落ちて行き、その結果として視野に暗点を生じ、最終的には高度の視野狭窄から失明に至ることもある眼の成人病です。 40歳以上の日本人の約5%(20人に1人)が緑内障に罹患していると推定されており、人間ドックなどでしばしば発見されますが、数年前に特定健診から眼底検査が外れた結果、眼科医の間では検出率の低下が懸念されています。
緑内障と聞くと、すぐに失明するのではないかと考えられる方も多いようですが、最近はすぐれた治療薬も次々に開発されており、きちんとした治療と管理を続ければ、進行をかなり抑えることができるようになってきましたので、必要以上に恐れる必要はありません。
ただし、眼科医の指導をきちんと守り、定期的な検査と必要な治療を継続することが重要です。なぜなら、一度障害された視野は元に戻らず、すぐれた治療薬をもってしても末期状態まで放置されると失明する恐れがあるからです。

緑内障の疫学

2003年4月の日本眼科学会総会の緑内障ミニシンポジウムで、2000年9月~2001年10月にかけて、岐阜県多治見市にて40歳以上の住民54165名のうち、完全無作為抽出法によって4000名を選び、その方々に対して行われた疫学調査の注目すべき結果が公表されました。

緑内障有病率 全体で5.78%
男性 5.51%
女性 6.09%

正常眼圧緑内障 全体で3.60%
男性 3.79%
女性 3.48%
40歳代 1.79%
70歳以上 6.72%
(年齢が上がるにつれて上昇)

原発開放隅角緑内障 0.32%

原発閉塞隅角緑内障 全体で1.12%
男性 0.62%
女性 1.57%
40歳代 0.13%
70歳以上 3.36%
(年齢が上がるにつれて上昇)

緑内障のタイプ

緑内障には大きくわけて、慢性のタイプと急性のタイプがあります。
慢性型
通常自覚症状のないままに、知らず知らずのうちに視野異常が進行しますので、定期的な健診による早期発見が重要です。典型的には眼圧が高くなりますが、日本人には眼圧の正常なタイプが多いといわれていますので、眼圧が正常なだけでは安心できません。眼底で、視神経の状態をきちんとチェックする必要があります。仮に慢性型の緑内障と診断されても、進行は遅いので、すぐに失明ということはほとんどありません。最近は良い薬も数多く開発されていますので、十分な検査の上、適切な治療を行えば悪化を防ぐこともできるようになってきました。ただし、かなり進行してから見つかった場合には、治療を開始しても悪化しやすいので、とにかく早期発見が重要なのです。
急性型
頻度は少ないものの、急激な眼圧上昇により激烈な眼痛、または、頭痛と視力低下の発作を来たし、放置すれば数日以内に失明しかねないので、できる限り早く薬物治療、レーザーまたは手術によって眼圧を下げなければなりません。発作時の治療はもちろんですが、このタイプにおいても健診は重要です。専門医が診れば発作を起こしそうな眼はすぐにわかりますので、予防的治療を行うことにより、発作の危険性をほとんどなくすことができるのです。ただ、予防的治療にも副作用があり得るので状態に応じて眼科医とよく相談することが必要です。
ちなみに、緑内障発作を起こしやすいのは主に遠視で、隅角(角膜内面の最周辺部と虹彩のつけ根のなす角)の狭い人です。男性よりも女性に多いといわれています。近視の人は通常この発作は心配ありませんが、慢性のタイプには、むしろなりやすいので御注意下さい。
その他のタイプ
糖尿病、眼底出血、目の炎症、外傷などさまざまな異常に伴って眼圧が高くなる緑内障も時々見受けられます。この場合は、まず元の病気の治療が第一ですが、緑内障の検査と眼圧を下げる治療も同時に行います。

緑内障の検査

視力検査とともに、細隙灯顕微鏡検査、眼圧検査、隅角検査、眼底検査、定期的な視野検査などを行います。慢性の緑内障の方はかなり進行するまで自覚症状を感じません(視力も落ちません!)ので、このような検査によって、自覚できないわずかな変化をチェックしながら治療を続けることが非常に重要です。また、前項で述べた通り、緑内障発作を起こしそうな眼は眼科医が診ればすぐにわかりますので、健診をおすすめします。
緑内障の特徴的な検査所見
視力検査
進行例では低下します。
眼圧検査
典型的には高い眼圧を示します。正常値は10~21mmHgですが、これはあくまでも目安であり、眼圧が高いだけで緑内障ではない方もいらっしゃる一方、正常な値を示していても実は緑内障であるケースもかなりあります。
眼底検査
視神経乳頭の陥凹(中央のくぼみ)が異常に拡大します。
視野検査
視野の中で見えにくい点(暗点)が生じ、進行とともに拡大し、やがて視野が狭くなります。


緑内障の治療

基本は薬物(主に点眼薬)による治療です。最近はすぐれた治療薬が次々に開発されているので、薬物治療のみで進行を抑えられる場合もかなりあります。
薬物で進行を抑えられない場合には、手術を行います。この手術の成功率は白内障手術ほど高くありませんので、再手術を要することもあります。
ここで注意していただきたいのは、すでに生じてしまった視野異常は治らないということです。したがって、これらの治療はすべて視野異常が悪化しないように予防することを目的としています。
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