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千葉県眼科の加藤眼科です。日帰り白内障手術・緑内障治療・その他の眼科疾患に、経験豊かな専門医が対応します

> 弱視・斜視

弱視

弱視とは

小児期の視力発達段階において、何らかの影響によって(脳の視覚経路のネットワークの構築が障害されるために)、視力の発達が妨げられた状態をいいます。多くの患児は、3歳時健診や就学時健診で見つかりますが、視力の発達は2歳位までがピークでその後は速度が鈍り、9歳前後で終わってしまいます。治療に反応しやすいのは6歳位までですので、早期の治療が重要です。
残念ながら、10歳以上で見つかった弱視に対してはほとんど治療のすべはありません。
(かなり極端な治療をすると改善する例もあるようですが、事実上は困難です。)

弱視の原因

原因としては、左右の目の度数や乱視に差がある状態(不同視弱視・経線弱視)、両眼ともに遠視が強い場合(屈折弱視)、斜視がある場合(斜視弱視)などがありますが、短期間片目に眼帯をしただけで弱視になる場合(視性刺激遮断弱視)もあるため、小さいお子様には片目だけの眼帯は厳禁です。

弱視の治療

【基本方針】 
弱視が視力発達の感受性のある期間(10歳未満)に発見されたら、なるべく早く治療(視能訓練)を開始します。
眼鏡装用
遠視や乱視が原因と考えられる場合、眼鏡を常に装用する必要があります。
目の中に入った光は網膜というスクリーンに結像するのですが、眼鏡装用によって鮮明な画像が網膜上に映し出されるため、網膜の細胞から信号を受ける脳の神経細胞が刺激されて視力の発達が期待されるのです。
健眼遮閉
(アイパッチ)
矯正視力に左右差がある場合、1日に数時間(毎日)良い方の目を隠して、強制的に悪い方の目を使わせる訓練をします。現在はこのアイパッチが弱視治療の主流です。 アイパッチの装用時間は1日2~3時間のことが多いですが、程度や疾患の種類に応じて増減します。弱視の発見年齢が高いと効果が出にくいため、長時間の装用を要します。
視力が向上してくれば徐々に時間を短くし、正常になったら様子を見ながら中止しますが、その後も弱視の再発がないことを確認するために定期的に診察します。
10歳以上では治療効果がほとんど期待できませんので、できるだけ早い時期に行うことが望まれます。
できるだけ完全に視野を隠さなければなりませんので、方法については医師や視能訓練士の指示に従って下さい。専用のアイパッチも市販されています。
往々にしてお子様はアイパッチを嫌がりますので(見づらいのだから当然ですが)、なだめすかしながら毎日続けさせる親の努力が、実際には成功の鍵となります。また、ただ隠していてもぼんやりしていては効果が少ないので、目を使わせる工夫も大事です。たとえば、テレビゲームは目に良くないと考えられる方が多いようですが、アイパッチをしている間の視能訓練にはもってこいの道具です。小さいお子さんの場合には、塗り絵の輪郭をクレヨンでなぞらせるというのも良い方法です。
ペナリゼーション
(penalization)
健眼遮閉と同様に悪いほうの目を使わせる方法ですが、調節麻痺剤の点眼を用います。弱視の教科書にものっている有名な治療法なのですが、方法が煩雑なことなどから最近はあまり行われないようです。私も実際に行ったことはありません。 
 

斜視

斜視とは

両目の黒目の向きがまっすぐではなく、寄っていたり、離れていたり、上下にずれたりしている状態を総称して斜視と呼びます。特にお子様の場合は、視力の発達に影響することもあるので、気づいたら詳しい検査を早めに受ける必要があります。

内斜視の特徴

子供の視力発達に影響を与えやすいので、注意が必要です。
代表的なのは、出生後1年以内にみつかることの多い乳児内斜視と、生後2~3年以降に発症することの多い調節性内斜視です。

内斜視の治療

前者は比較的早い時期に手術治療を行いますが、後者の場合は手術ではなくメガネによる遠視の矯正を行います。時にメガネのみでは内斜視が残る、部分調節性内斜視もありますが、この場合にもまず完全矯正のメガネの効果を十分に吟味してから、残った斜視に対する手術治療を考えます。

仮性内斜視

よく内斜視と間違われやすいものに、生後まもない赤ちゃんに多い、仮性内斜視という状態があります。小さいお子様は両目の目頭の間の距離が長い(目頭の皮膚のかぶり方が厚い)ため、黒目自体はまっすぐでも、鼻側の白目が狭く見えてしまい、一見内斜視のように見えるのです。この仮性内斜視は見かけだけのものなので、心配ありませんが、中には本当の内斜視になる場合もありますので、半年もしくは1年後にもう1回診察を受けた方が無難でしょう。

外斜視の特徴

一番多いのは間歇性外斜視です。初期には遠くを見たとき、ぼーっとしたときに黒目が離れますが、注意を呼び起こすとまっすぐに戻ります。外出時に遠くをみるときに、片目をつぶるというのも重要な徴候です。このまま進行しないことも多いですが、進行する場合は遠くを見たときには常に外れるようになり、さらに進行すると、遠く近くにかかわらず常に外れた状態になります。ここまで来たら手術を行う必要があります。

外斜視の治療

近くを見ようとする時に働く調節という機能は、目を内側に寄せる輻輳という機能と連動していますので、近視がある場合には、むしろメガネをかけた方が間歇性外斜視の進行予防に効果が期待できます。 

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